図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『旅する温泉漫画 かけ湯くん 温泉旅は好きですか編』 松本英子／著 河出書房新社 刊（河出文庫） 出版年：2024.12 購入日：未来屋書店 レイクタウン店 2025年1月4日 年末（２０２４年）、あわててエアコンの入れ替え工事のため、エアコンまわりと室外機まわりの掃除とかたづけをし、当日をむかえたのだが、工事が難航（なんこう）し、設置（せっち）しにきたオジサンの「ダメだ」「できない」「キツイ」「どうしたらいい」の愚痴（ぐち）を聞かされ続けて精神が崩壊（はうかい）してしまった（笑）。 （ただでさえ、対人恐怖症の私が、知らない人たちを部屋に招（まね）き入れ、６時間以上、おなじ空間にいたのは奇跡（きせき）に近いことです（笑）） 年始（２０２５年）に散らかり切った部屋をかたづけたかったのだが、ウツ（鬱）がはじまってしまい、すっかり寝たきりの日々を過ごしてしまう。 明日から仕事がはじまるのに、このままでは負のスパイラルで起き上がれないまま、休職、退職してしまうのではないかと不安になり（笑）、なんとか起きあがり、日の光を浴（あ）びることにする。 何日も寝たきりで、体力も落ちているので、越谷のレイクタウンに行くことにする。駅からレイクタウンのmoriにあるヴィレッジヴァンガードプラスまで歩けば、けっこうな運動になると思ったからだ。 しかし、年明けの人の多さに、はやくも後悔（こうかい）がはじまる。直結の通路がすごいことになっていて、通路を上がらずに下の道路を歩いていくことにする。寝たきり生活だったので、ちょっと歩いただけで息があがる。 ヘロヘロになって、ヴィレッジヴァンガードプラスに入る。むかしに比べ、だいぶ面積が縮小されてしまったのと、アイドル用のイベントスペースができてしまって、さらに売り場がなくなってしまっている。 マニアックな本がならんでいないかと思ってやってきたのだが、美少女のイラストが描かれた表紙の本ばかりで、めぼしいものがない。そもそも、本があるスペースにいるのは、私のような老人ばかりで、若い人は見向きもされていない。時代というのは世知辛（せちがらい）いものだ（笑）。 エスカレーターで３階に上がり、未来屋書店へやってくる。 店内はすごく広く、選ぶだけでいい運動になると思ったが、わかりやすいレイアウトでそつのない品ぞろえで配置（はいち）されているため、欲しいと思う本が見つからず、店の外にあるベンチで途方（とほう）に暮（く）れてしまう。 気を取り直して、なにか手ごろな文庫か新書を買ってしまおうと物色（ぶっしょく）していると、松本英子さんの『かけ湯くん』が文庫化されていておどろく。解説が酒井順子さんで、さらにおどろいた。うれしくなり、手に取る。 お昼近くになり、さらにレイクタウンの人混みがはげしくなってきた。 帰りも、直結の通路を使わず、下の道路から行くか。もう、精（せい）も根（こん）も尽（つ）き果（は）てちゃったよ（笑）。 松本英子さんの本の紹介 『局地的王道食 １』（２０１６年８月） 『旅する温泉漫画 かけ湯くん』（２０１８年１０月） 『４９歳、秘湯ひとり旅』（２０２０年４月） 『直売所、行ってきます』（２０２１年５月） 『初老の娘と老母と老猫』（２０２３年７月） |
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