図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『旅する温泉漫画 かけ湯くん』 松本英子／著 河出書房新社 刊 出版年：2018.9 購入日：堀切 ブックスたかはし 2018年10月9日 葛飾区在住の漫画家でイラストレーターの松本英子さんの名を、私がはじめて目にしたのは、たしか十数年前、雑誌・散歩の達人（交通新聞社）で連載されていた『プロジェクト松』からである。 ページ数が少ないエッセイ漫画を中心に描いてこられた方なので、単行本になるタイミングがかなりゆったりしていて、なかなか世間に名前が知られることがなく、同い年のファンである私としてはやきもきしていたのだけれど、ここ１・２年、つぎつぎと単行本が出版され、ようやく時代が松本英子に追いついてきたことにほっと胸をなで下ろしている。 ひさしぶりに松本英子さんのTwitterを覗いてみると、旅の手帖（交通新聞社）で連載されている『かけ湯くん』が単行本化されたこと、しかも松本さんが住んでいる堀切菖蒲園にある本屋さんに入荷され、手描きのポップを置かせてもらったことが書かれていた。 １０年くらい前、葛飾の図書館で働いていた頃は、東武線の牛田から、向かいの京成線の関屋で乗り換えて通勤していたので、京成関屋とお花茶屋のあいだにある堀切菖蒲園駅には馴染みがあるのだが、わざわざ途中下車することはなかったので、ほんとうにいつ以来の訪問だろうか。 松本さんの本が置いてあるブックスたかはしと、線路をはさんで反対側に古本屋（古書店）界隈（かいわい）では有名な青木書店があるので、さきに足を運んでみたのだが残念ながら店は閉まっていた。 （どうやら不定休のようです） 駅の周りは、むかしながらの商店がいまだにしぶとく残っていて、通りも活気があるように感じられる。お目当てのブックスたかはしは、亀有の駅前にある栄眞堂書店のように、いっきに昭和へタイムスリップしてしまいそうな、むかしながらの本屋のたたずまいを残していた。 レジ横の死角になっているところにエロ本が並べられているのも、なつかしさ満点である。おあつらえ向きに近所のじいさんがコソコソと物色しているのもうれしかった。 ポップのイラストとともに、平積みされていたであろう松本さんの本はもう残り少なくなっていた。レジに持っていくとオバチャンが重版が決まったみたいよ、と教えてくれた。 松本英子さんの本の紹介 『局地的王道食 １』（２０１６年８月） 松本英子さんのブログ 『無償の悪 ～葛飾区でイラスト兼マンガ業を営む某のブログ～』 松本英子さんのTwitter 『松本英子』 |
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