図書館員、本を買う。

新聞記者、本屋になる

『新聞記者、本屋になる』 落合博／著 光文社 刊　出版年：2021.9 購入日：田原町 Readin’ Writin’ BOOKSTORE　2021年10月7日 　田原町にあるReadin’ Writin’ BOOKSTOREの落合博さんの本が出たことをネットで知った。 　光文社新書のようなので、すぐに地元の本屋にも置かれるだろうと、ここ何日か様子を見ていたのだが、なかなか店頭に並ぶ気配がない。 　では、緊急事態宣言も解けたことだし、休みの木曜日に田原町へ出かけてみるかということになった。 　店に到着したのだが、閉まったままだ。ここで、開店時間が１２時だということに気づく。 　現在、１１時。どうしようかと表通りに出てウロウロしていると、コメダ珈琲店があったので入ってみる。小１時間、コーヒーだけで粘る勇気がなかったため、みそカツパンを頼んでみる。運ばれてきたものがけっこうボリュームがあり、あせりつつも汗だくになって口にほおばる。 　４年ぶりにやってきたけれど、中２階のある高い天井と落ち着いた雰囲気の店内は、以前のままだ。棚には、店主の落合さんが選んださまざまな本が棚に散りばめられていて、見ていて新鮮な気持ちになる。 　最近はジェンダー関係に力を入れているみたいで、『ジェンダー写真論』や『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』も置かれていた。 　絵本も充実していて、本橋成一さんの写真絵本『うちは精肉店』が置かれていた。まえに勤めていた図書館にはあったのだが、いまの図書館には置いてなくてウチでも欲しいなぁなどとと思いつつ、パラパラとページをめくってみたりする。 　お目当ての本はレジの１番手前にあり、緊張しながら手に取り、店主の落合さん（だと思う）に手渡す。「この本を買いにきてくださったんですか？」と聞かれ、ドギマギしつつ、こくりとうなずき店をあとにする。 　「読書家ではなくとも本屋は始められる――」と落合さんはおっしゃっている。 　読書家ではなくても図書館員をやっている人間もいる（私です（笑））ので、たぶん間違いではないのだろう。 『図書館員、本を買う。』で Readin’ Writin’ BOOKSTOREを訪れたときの話 『あたらしい無職』（２０１７年８月）

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