図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『ジャンプ 新装版』 佐藤正午／著 光文社 刊（光文社文庫） 出版年：2024.3 購入日：くまざわ書店エキア北千住店 2024年4月3日 ネットで職場の会社名にスペース『パワハラ』で検索すると、転職会議のサイトの口コミがあり、『退職理由、退職検討理由』の書き込みで、このように書かれている。 女性の多い職場である為、役職者のパワハラがあり、気に入らなければシフトから外され本の整理ばかりにされるという制裁が行われていますが、外部に伝わることはほとんどなく人が辞めていく状況です。 この書き込みは２０１４年のものだが、１０年後の現在も相（あい）も変わらず、まったくおなじパワハラを私は受け続けている状況である。 職場の図書館のバックヤード（カウンター裏の小さな事務室）に掲示（けいじ）されている『パワーハラスメントは絶対に許しません！！』の貼り紙もむなしく、低賃金ということもあって、スタッフも入っては辞めてを繰り返し、ギリギリの人数の職場で新年度をむかえることとなった。 佐藤正午の７年ぶりの新作、『冬に子供が生まれる』（小学館）が、地元の本屋に置いてなくて買いそびれていたので、買いに行こうと外に出てみると、雨がポツポツと降り始めてきた。 とりあえず、北千住までやってきたが、いちばん品ぞろえのあるブックファーストは、ルミネの開店時間とおなじ１１時からなのでまだ開いていない。 とりあえず、駅ナカの書店から見てみようと、２階のコンコースにあるクロスブックス（CROSS BOOKS EQUiA 北千住中央店）にまず行ってみると、４月１７日（２０２４年）で閉店とのお知らせが貼られていておどろいた。先週、南側の千代田線の乗り換え口を通ったとき、たしか、あっちの店（CROSSBOOKS EQUiA北千住南店）は、ふつうに営業していたはずだ。 北千住の駅ナカの本屋が、すべて無くなってしまうのではないかと急に不安になり、北口の千代田線乗り換え口の地下の階段を下りる。すると、おなじ場所に本屋はあったのだが、記憶している店とはビミョー（微妙）にちがう気がする。よく見ると、店舗名（てんぽめい）がくまざわ書店になっている。 私が記憶していた店（TSUTAYA BOOKSTORE EQUiA 北千住北店）は、２０２１年の１２月いっぱいで閉店し、２０２２年３月にくまざわ書店としてリニューアルオープンしていたようだ。 いかに、私が北千住の駅ナカの書店を利用していなかったかが、これでわかった。コンコースの店が閉店してしまうわけだと、反省してしまう。 以前の店は、横にスタバを併設（へいせつ）したツタヤらしく、とてもオシャレだったが、品ぞろえがフツー（普通）で面白味（おもしろみ）がなく、あまり足を運ばなかったのだが、この店はちがった。 前の店の棚をそのまま利用していながら、くまざわ書店らしい新聞の書評欄（しょひょうらん）に載（の）った本のコーナーがあったり、足立区関連の新刊を並べていたりと、小さな店なのに見ていてたのしい。もちろん、佐藤正午の新作も棚にある。 しかし、私が手にしたのはおなじ佐藤正午の光文社文庫の新装版であった。 作家デビュー４０周年を記念して、３カ月連続で文庫の新装版を出すと帯に書かれていて、巻末の担当編集者さんが書いた『佐藤正午さんについて知ることの１／２』をすぐにでも読みたいと思ってしまったのだ。 |
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