図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『東京裏返し 社会学的街歩きガイド』 吉見俊哉／著 集英社 刊 出版年：2020.8 購入日：CROSSBOOKS EQUiA 北千住南店 2020年12月2日 いつもなら冬場にかけて、ビョーキ（うつ）が少しずつ改善されていくのだが、今年（２０２０年）は絶不調のままである。 この日は天気も悪く、寒かったので、家で布団をかぶって１日中寝ていようかとも考えていたが、来年の手帳を買うタイミングがなかったので、北千住の東急ハンズへ行った。 買い物を済ませ、駅ナカ（ＥＱＵｉＡ（エキア））の本屋で目ぼしい本があったら買って帰ろうと思い、マルイの地下から改札に入り、北口にあるツタヤ（TSUTAYA BOOKSTORE EQUiA 北千住北店）に足を運んだ。 スタバと併設されているため、店内はシックな雰囲気で、オシャレな文房具などもそろえられているのだけれど、文庫とコミックスの新刊に重きを置いているようで、他のジャンルは旧東武ブックス系の真面目（マジメ）な品揃えのままで、これといった本が見つからない。 しかたなく、いったん日比谷線のホームのある３階に上がり、また階段を下りて２階のコンコースにあるクロスブックス（CROSS BOOKS EQUiA 北千住中央店）に向かった。 とてもせまい店ながら、年配のオジイチャンたちの出入りが激しい。店頭の平積みのコーナーで、翌々日（２０２０年１２月４日）発売の『鬼滅の刃』の最終巻のポスターをどこに貼ろうかと、ガタイのいい男性店員（店長？）が悪戦苦闘（あくせんくとう）中だった。だが、ここでも本が決められない。 フラフラになりながら、こんどは駅のコンコースを抜けて、南側の千代田線の乗り換え口のあるエスカレーターで地下に下り、もうひとつのクロスブックス（CROSSBOOKS EQUiA北千住南店）まで行く。 駅ナカの小さな本屋なのだから、週刊誌や話題の文庫の新刊などをパッと手に取って、パッと電車に飛び乗り、パラパラといま買ったばかりの本をめくるというのが王道なのだろうなと思いつつも、ウツで頭が回らない状態なので、ここでもどの本を手にしようか悩んでしまう。 歩いた３店舗、すべてに置かれていた新書を最終的に手に取った。 チャキチャキした女性店員が、小気味よく対応をしてくれ、「ありがとうございました」と快活に送り出してくれた。 店名が変わり、どの店もオシャレで清潔感のある店内になってしまったが、あの女性店員のような人懐っこい対応を見て、古き良き東武ブックス時代の雰囲気が垣間（かいま）見えた気がした。 |
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