図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『古本マニア採集帖』 南陀楼綾繫／著 皓星社 刊 出版年：2021.12 購入日：池之端 古書ほうろう 2021年12月5日 市内に２つある図書館の１つが、来年の３月まで休館している影響で、土・日の来館者と貸出・返却の量がものすごいことになっている。 土曜日は遅番勤務だったのだけれど、通常なら夕方から来館者が少しずつ減っていくのに、この日は家族連れの利用者の流れが夜まで途切れず、ギリギリの人数で働いていることもあって、疲労困憊（ひろうこんぱい）の１日だった。 日曜日は休みだったので、どこか本屋へ行きたいと思い、早朝からどこへ行こうかあれこれネット検索していた。 精神が病み病み（ウツ）なため、できればあさイチで行って帰ってきて、昼にはふとんにくるまってグッタリしていたいのだが、最近の本屋さんはお昼からの開店が多い。どこに行くか決まらず、少し横になっていたらウトウトしてしまい、つい２度寝してしまった。 あさイチで出かけるという案が頓挫（とんざ）してしまったので、お昼の１２時開店の古書ほうろうへ行こうかと思った。千駄木から移転して、いまやっている池之端の店舗へは、まだ行ったことがなかったからだ。 根津駅の２番出口を出て、不忍通りの裏手へ回る。かつてオヨヨ書林があったところだ。 ２００５年の第１回目の不忍ブックストリートの一箱古本市のとき、オヨヨ書林から往来堂書店、千駄木にあった古書ほうろうへとブラブラ歩いたことを思い出した。たしか往来堂書店の裏手で、ベレー帽をかぶった南陀楼綾繫さんが、ケータイ片手になにやらいそがしそうに話し込んでいたことを記憶している。 忍小通りを抜けて左に折れると、店が見えてきた。店主らしき人（宮地健太郎さん？）が本を外に並べ出しているところだった。 千駄木にあったころに比べ、だいぶこじんまりとした店内だが、風間健介さんの『夕張』があったり、目に入りやすいところに大竹昭子さんのちくま文版庫の『眼の狩人』があったりして、見ていてなんだか楽しくなってくる。 手前の小部屋の奥が、カフェスペース（窓辺喫茶）になっているようだ。じつは、結構人ミルクホール（刈部山本）さんのヒマラヤケーキサンドを、ここで食べていこうかとも考えなくもなかったが、やはりコミュ障（対人恐怖症）の私では、ここでまったりとコーヒーブレイクをすることはあまりにもハードルが高かった（笑）。 入り口付近にあった南陀楼綾繫さんの新刊をレジへ。店主の方がこの本が南陀楼サイン本で、表紙に使われている武藤良子さんのポストカードをサービスで入れてあると説明してくれた。 南陀楼綾繫さんの本の紹介 『編む人』（２０１７年１２月） |
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