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見返しては、振り返る。 ５

『思い出はセピア色』 撮影機材：OLYMPUS CAMEDIA C-2 撮影日：2003年8月頃? 　家の中から、額装（がくそう）された写真が出てきた。 　所属（しょぞく）していた写真の集まり（JRP荒川流域支部）の、2003年に開催（かいさい）した写真展のときに使ったもののようだ。 　この写真を説明するのが、とてもムズカシイ（笑）。 　90年代終わりに撮影したモノクロフィルムを、ビュワーみたいな製品（フジフィルムのデジタルフォトビジョン FV-8D）を使ってブラウン管のテレビに映し出し、200万画素のコンデジ（オリンパスのCAMEDIA C-2）で撮影するという、フィルムとデジタルの過渡期（かとき）にしかできない試（こころ）みの写真である。 　写真が赤茶（あかちゃ）けているのは、カラーネガを映し出す設計で作られているので、モノクロフィルムに対応していないためである。ブラウン管の像のゆがみと走査線（そうさせん）の感じと、この色味（いろみ）から『ｓｅｐｉａ（セピア）』というタイトルをつけた。 　撮影したデータを保存していたハードディスクがクラッシュしてしまったので、もとの写真は残っていないのだが、手作りした写真集は家にまだあってホッとした。 　デジカメのデータをパソコンでながめるのは、画像が色褪（いろあ）せないため（厳密（げんみつ）にはJPEG (ジェイペグ)のデータは劣化（れっか）していく）、何年も前の写真でもあまりなつかしさを感じられないのだが、この写真は見た目からして、なつかしさ全開（ぜんかい）なのがいいところである（笑）。 この写真（『ｓｅｐｉａ』）関連のおはなしや写真 『錆色の写真・２』（２００６年２月） 『それがいつのことだったのか思い出せない。１３』（２０１０年８月） 『ｓｅｐｉａ １』（２０１２年８月）

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