図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『ご自由にお持ちくださいを 見つけるまで家に帰れない一日』 パリッコ／スズキナオ／著 スタンド・ブックス 刊 出版年：2022.10 購入日：浅草橋 書肆スーベニア 2022年12月1日 職場の図書館の館内整理日で、指定管理者の入札競争に敗れたことを報告された。来年度からは別会社が、いまの職場の施設（図書館・公民館）を運営することになる。 来年の４月の私の身の振り方としては、１．別会社に雇ってもらい現在の図書館で働く、２．現在の会社が受託しているべつの図書館へ異動する、３．現在の職場からクビを切られる、の３つとなる。 精神ヤミヤミでの接客はもう限界なので、ほんとうのところ、辞めて寝込んでしまいたいところなのだが、ビンボーがそれをゆるさない。ＮＰＯで働いていたときも同じ目にあっているので、べつに驚きはしないが、いやはや、非正規で不安定な職場環境という、図書館あるあるである（笑）。 （いや、笑いごとじゃないって（笑笑）） 今後の進退をどうするのか、職場からアンケートを提出するよう言われているのだが、どうしようかまとまらず、横浜の髙島屋７階 美術画廊で開催されている『松﨑和実展 ―吉祥Ⅱ―』（2022.11.30～12.5）を見に出かける。 この日は、松﨑和実さんは在廊していないと案内のはがきに書かれていたのだが、はがきで使われた『鍾馗図』や他の作品もすばらしく、ふだんは知り合いの展覧会でもろくに記帳しないのに、今回は記帳させていただいた。 行きは上野から、ＪＲ上野東京ラインでやってきたのだけれど、帰りは京急に乗り、都営浅草線経由で浅草橋に立ち寄ろうと思った。向島にあった書肆スーベニアが、浅草橋に移転した今年（２０２１年）の１０月に浅草橋に移転したことを知り、覗いてみたかったのだ。 浅草橋を降り、しばらく歩いていると、外の棚に本を並べている店主らしき人（酒井隆さん）が見える。ちょうど、開店時間の１２時だったので、「入っていいですか」とたずねて来店する。 向島の店舗よりも広くなり、明るく落ち着いた印象だ。入口の平台に新刊が置かれ、本棚に収まっているのが古本のようである。 新刊の平台には、島田潤一郎さんの夏葉社の本がずらりと並べてある。何か新刊を買って帰ろうと迷っていると、飲酒ユニット『酒の穴』のパリッコさんとスズキナオさんの本があった。 現在の職場には、自転車で通勤しており、しかもコロナ禍ということもあって、ぜんぜん酒を飲む機会がなかった。４月からどうなるかはわからないのだけれど、また、べつの図書館で働くようになったら、職場で飲み友達を見つけて、ダラダラと酒を飲み、仕事のグチをこぼせたらなぁと思いつつ、この本を手に取った。 |
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