図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『「本」とともに地域で生きる』 南陀楼綾繫／著 大正大学出版会 刊 出版年：2024.11 購入日：千石 旅と暮らしの本屋 アンダンテ 2025年2月3日 雪になるかと思っていた日曜日、午前中は雨で利用者が来ず、ガラガラでのんびりムードの職場の図書館。しかし、雨がやむなり、人がどっと押し寄せ、地獄（じごく）のような後半戦をむかえてヘロヘロになる。 翌、月曜日、どんよりとした天気のなか、日比谷線の仲御徒町から地下通路をひたすら歩き、都営大江戸線の新御徒町に乗り換える。春日から、こんどは都営三田線に乗り換え、千石へ。 旅と暮らしの本屋 アンダンテという書店は、いつだったか、なんかまたほしクサさん @Xanthippespert がホストで、南陀楼綾繁（ナンダロウアヤシゲ）さんが新着本を紹介する『南陀楼綾繁（@kawasusu）の#今週の新着本』という、X（旧Twitter）のスペースをなんとなく聴いていたときに知った。産業編集センターという出版社が、会社の１階部分を書店にし、昨年（２０２４年）の１１月にオープンしたとのことで、話を聴いているだけで行ってみたくなっていたのだった。 開店の１１時よりちょっと早い時間に到着したので、アンダンテのちかくにある文京区立千石図書館に入ってみる。 １階の児童コーナーは、ひな人形が飾（かざ）られていて、小さなお子さんとお母さんたちでにぎわっていた。小さな図書館ながら、本を求める人たちがいることが伝わってくる。図書館が活気（かっき）づくには、書店との共存（きょうぞん）がこれからさらに重要になってくると思う。アンダンテができたことで、この図書館もさらに発展（はってん）していくのではないだろうか。 ガラス張りで、外から、キレイにディスプレイされた本たちを覗（のぞ）き込めるようになっていて、開店したばかりだというのに、吸い込まれるように人が入ってくる。 明るめの木目調（もくめちょう）の本棚が、居心地（いごこち）のよさを演出してくれる。開店したばかりなので、平台の本の配置（はいち・レイアウト）の入れ替えを、店長らしき男性がじっくりと決めている。 おあつらえ向きに、南陀楼綾繁さんの本が目に留（と）まる。 欲しいと思っていたのだが、ちかくの本屋に並んでいなかったのでうれしくなる。帯（おび）の「本がある場所で人が結びつき、そこから新たな本が生まれる。本を未来につなぐ人たちの物語」という文章が、すごくこころに響（ひび）く。 南陀楼綾繫さんの本の紹介 『古本マニア採集帖』（２０２１年１２月） 『編む人』（２０１７年１２月） |
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