図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『これはわたしの物語 橙書店の本棚から』 田尻久子／著 西日本新聞社 刊 出版年：2023.8 購入日：湯島(神田明神そば） 再燈社書店 2024年11月3日 休みの日曜日、どこの本屋さんへ行こうかと、ネットで漠然（ばくぜん）と検索していると、再燈社書店という紙雑貨と本をあつかうお店のホームページにたどり着く。 ホームページのトップ画面に『紙想う、書店』と表示され、「紙の文化に再び火が燈ることを目指し、書籍と紙ものを取り扱う書店を開店いたしました。」と書かれていた。プレオープンとして、毎週、金・土・日に営業しているお店のようだ。 千代田線の新御茶ノ水から地上に出る。工事中のＪＲ御茶ノ水駅の聖橋口の駅舎が少し顔を出していた。 それにしても、聖橋をわたって神田明神のほうへ向かうのは何年ぶりだろう。東京オリンピックや大阪万博なので良くも悪くも話題になっている、河瀨直美監督の『追臆のダンス』（2002年）をgallery bauhausへ見に行ったのが、取次（地方・小出版流通センター）を辞めようかどうか考えていた２００７年のころだから、１７年ぶりか。 お店は、神田明神の鳥居（とりい）のすぐそばにあったので、方向音痴（ほうこうおんち）の私でも道に迷うこともなかった（笑）。 中央の平台に、日本橋の和紙舗（わがみほ）、榛原（はいばら）の紙製品を配し、周囲にジャンル別に並べられた本が置いてある。外観も、店内も、とてもオシャレで、女性が吸い込まれるように入店してくる。 （店内に、むさくるしい場違いなオッサン（私）がウロウロして、たいへんもうしわけありませんでした（笑）） いま話題の新刊とかはなく、店主のかたがじっくり選んだであろう本が並べられていて、見ていてわくわくする。字も絵もヘタヘタで、使う機会がないので今回は買わなかったけれど、榛原（はいばら）のレターセットやノートなどの紙製品も見ているだけでたのしい。 こうしたコンセプトの書店にかならずある、本屋さんについての本の棚を見ると、買いそびれていた橙書店の田尻久子さんの本を見つける。 サービスで、レジ横に並べられているしおりを１枚いただく。店頭や店の床にも使われている、檜垣紋（ひがきもん）の柄（がら）でデザインされていて、とてもうつくしい。 |
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