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下島博　 モノクロ写真詩葉書ギャラリー ５

誰かと他愛のない話しをしたい。 空を見ていると、ふと、そう思う。 幼い頃より見てきた樹に、 今、手を合わせる。 路地裏の工具置き場に 春の陽が差し込む。 雨続きだったけど、 明日は仕事があるかもしれない。 障子の間から、 急ぎ足で行き来する人を見ている。 日向ぼっこでもしたらいいのに、 と言わんばかりに。 指先に針を刺しつつ、 ズボンの継ぎあてをした。 『物語』がまたひとつ増えた。 『下島博 モノクロ写真詩葉書ギャラリー ５』

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