図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『天国酒場』 パリッコ／著 柏書房 刊 出版年：2020.10 購入日：三省堂書店 東京ソラマチ店 2020年10月12日 いつのまにか、日々のニュースでコロナの感染者数が報じられることが減ってしまった。巷（ちまた）ではGo To トラベルやGo To Eatがさかんになってるかのように、テレビなんかはやたらと取り上げている。 そんな世の中の流れに乗り切れず、私はといえば、自宅と職場（図書館）を行き来する以外は、ほとんど家にひきこもって暮らしている。まあ、ここのところ休みになると天気が悪い状況なので、しかたないといえば、しかたないのだけれど。 たまには、ふらっと町に出て、景色を楽しみつつぶらぶらしながら、いいにおいに誘われてふらっと食堂に入り、とりあえずビールを注文するといった休日ライフを送ってみようかと考えることなく、またしても休みの月曜日、朝いちばんで、ソーシャルディスタンスに気を使いつつ、電車に揺られ、本屋に立ち寄り、食事もせずにさっさと帰ってくるといういつものルーティンを繰り返すことになる。 この日訪れたのは、とうきょうスカイツリー駅。以前、うかがった書肆スーベニアではなく、ソラマチの中にある三省堂書店である。 この店は本屋そのものよりも、隣の雑貨コーナーが気になってしまう。店頭の特別展示コーナーには、森野帆布のカッコイイバッグが並べられていて、思わず欲しくなってしまった。 （もちろん、高くて買えません（笑）） 開店と同時に入ったので、若い女性店員さんが料理本のコーナーで、入荷した新刊を平積みの置き場に並べ替える作業を必死にやっているところに出くわす。 お目当ての『天国酒場』は、ジャンルとしては料理本なのか、旅行本なのかいまいちわからなかったので、お姉さんの作業を遠目で見つつ、旅行本のコーナーへ向かう。都内のおしゃれなお店を扱う本がたくさん並べられていて、これは売ってないんじゃないかと心配していたら、いちばん隅っこに置いてあった。隣の『暗渠パラダイス！』（朝日新聞出版・本体価格１８００円）も気になりつつ、『天国酒場』を手にする。 スカイツリーの展望台のレストランで一杯とか、１ミリも頭の片隅（かたすみ）によぎることなく、さっさと電車に乗って帰ってきてしまう。 そして、お昼はいなげやの弁当。飲み物は水道水である。どうやら、『天国酒場』に出てくるようなシチュエーションで酒を飲める日は、私にはこの先、一生やってきそうにない気がしてきてしまう（笑）。 |
眠る図書館TOPへ