図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『千住クレイジーボーイズ』 高羽彩／原作 諸星久美／ノベライズ センジュ出版 刊 出版年：2017.8 購入日：くまざわ書店南千住店 2017年9月4日 今年（２０１７年）の２月にＮＨＫのＢＳプレミアムで放送された、東京・足立区発ドラマ『千住クレイジーボーイズ』が８月に地上波でオンエアされ、このドラマのノベライズ本がセンジュ出版から刊行されたことを、私はネット上で知った。 ドラマの舞台である北千住の出版社から、ノベライズ本が発売されたということで、足立区出身の私もがぜん欲しくなってしまった。 やはり、北千住の本屋で買おうかなと思っていたのだが、Twitterのキーワード検索で『千住クレイジーボーイズ』と入力したところ、南千住のくまざわ書店の名が引っかかってきた。 このドラマの主人公の塚本高史は、テレビ朝日の『菊次郎とさき』（２００５年・２００７年 第２・第３シリーズ）で青年時代の北野武（ビートたけし）を演じており、足立区出身の私もとてもお気に入りの役者さんだ。 あと塚本高史といえば、高専のロボットコンテストを舞台にした長澤まさみの初主演映画『ロボコン』（２００３年）で、いかにも跳ねっ返りの金髪高専生役を演じていて、高専出身の私は、このときにはじめて彼の名前を覚えたのだった。 ビートたけしのギャグ（というかハナシの掴（つか）み）で「北は北千住から、南は南千住まで」というのがあるし、私の母校でもある都立航空高専（現・都立産業技術高等専門学校・荒川キャンパス）があった南千住（同じ千住でもこちらは荒川区です）でこの本を買うことに決めた。 私が高専に通っていたときは、まだ南千住の再開発がなされる前で、見渡す限りなにもない空き地だった汐入（しおいり）地区が、こんな高層マンション群になるとは思ってもみなかった。 何年かぶりにやってきた南千住のくまざわ書店は、ＬａＬａテラスという複合ショッピング施設内にあるにもかかわらず、店内はとくべつな雰囲気はまったくなく、どこにでもある、いたってふつうの町の本屋さんである。 最近はこじゃれた本屋か寂（さび）れた本屋の２種類しかなく、ふつうのオジサンである私が、ふつうに入れるような本屋さんがなかなか見つからないので、こういうふつうの本屋さんが見つかるとけっこううれしい。 入口の平台には、センジュ出版のもうひとつの新刊『子どもたちの光るこえ』も置かれていた。 こちらの本もかなり気になってはいたのだが、ビンボーな図書館員である私は今月も１冊しか本を買うカネがなく、泣く泣く『千住クレイジーボーイズ』を手に取り、会計をちゃっちゃと済ませ、店を後（あと）にするのであった。 |
眠る図書館TOPへ