図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『わすれていいから』 大森裕子／著 KADOKAWA 刊 出版年：2024.6 購入日：西日暮里BOOK APARTMENT 2025年5月5日 ４月の下旬、自転車で川口にある本屋さん ててたりとへ行ってきた。 ネットの記事で、就労継続支援B型事業所としての側面（そくめん）もある書店というのは知っていた。 昨年、統合失調症を患（わずら）う若い女性が、ヘルプマークを付けて働いていたのだけれど、図書館という職場は、ルーティンワークのできないスタッフに対して当たりのキツイスタッフがいたり、カウンター業務にかぎらず、配架（はいか・返却本をもとあった棚へもどす作業）をしているだけでも、利用者側から受けるストレスというものは相当（そうとう）なものなので、１年を待たずに退職してしまった。 私自身、精神的に弱い部分が多く、いまだに通院しているので、いつ仕事ができなくなるか、もし休職してしまってら復職できるのだろうかという不安を抱（かか）えているため、こうした福祉事業所に興味を持っていた。 店内は、清潔感のあるオシャレな本棚が印象的だった。手描きのＰＯＰ（ポップ）もいい感じだ。 店の奥とバックヤードに、たくさんのスタッフさんが作業をしているのがわかる。平台（ひらだい）には、たくさんの絵本がならんでいた。１冊、レースのカーテンがたなびいいているなか、寝転（ねころ）んで本を読む子どもと、ならんで本を抱えている猫（ネコ）が描かれた表紙の絵本が気になったのだが、この日は谷根千特集の雑誌『おとな週末』（講談社ピーシー）を買って帰った。 そして、ゴールデンウイークの子どもの日におとずれたのは谷根千である。 この日は、不忍ブックストリートの一箱古本市が開催（かいさい）されるということもあり、千駄木から往来堂書店のほうへやってきたら、スタッフの人たちが準備をしている最中（さいちゅう）だった。１１時からはじまりますとのことだったので、坂をのぼって本の店 & companyですこし時間をつぶし、根津神社を抜けてタナカホンヤがある方へ歩いていく。 タナカホンヤからすぐの忠網寺（ちゅうこうじ）も、一箱古本市の会場になっていたので、ここで１１時になるのをならんで待つことにする。境内（けいだい）の手前で南陀楼綾繁（ナンダロウアヤシゲ）さんが、古本市のスタッフの方と準備をしているのが見える。 忠網寺（ちゅうこうじ）から千駄木方面へ引き返し、往来堂書店、団子坂をのぼり森鴎外記念館へと足を運ぶ。人が多く、じっくりと箱のなかの本を覗（のぞ）くお客さんたちに気圧（けお）されてしまい、そそくさと退散（たいさん）してしまう（笑）。 もうすこし落ち着いて本を選べないかと、千駄木から西日暮里の一箱本屋である西日暮里 BOOK APARTMENTへ移動することにする。 店内に入ると、一瞬（いっしゅん）、古着屋さんかと錯覚（さっかく）してしまった。所狭（ところせま）しと若者向けの服が飾（かざ）られている。服をかき分け、棚にある本を物色（ぶっしょく）することになる。 『図書館員のひみつ基地』の棚で、本屋さん ててたりとで気になっていた絵本が置いてあった。なんとなく運命を感じてしまい、購入（こうにゅう）することにする（笑）。 西日暮里BOOK APARTMENTで購入した本の紹介 『偶然の散歩』（２０２３年２月） |
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