図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『思い出せない思い出たちが 僕らを家族にしてくれる』 スズキナオ／著 新潮社 刊 出版年：2023.11 購入日：江北 小泉書店 2024年1月7日 職場（図書館）の、１月のおはなし会に使おうかと思っている絵本を借りに、足立区立江北図書館へ向かう。 最寄（もよ）りの図書館に置いてなかったので、自転車でえっちらおっちら、尾竹橋通りから環七に出て、正月気分が抜けずににぎわう西新井大師付近（ふきん）を通り抜ける。図書館へ行くときの目印にしていたガソリンスタンドが閉店していて、柵（さく・フェンス）に囲（かこ）われていた。 江北図書館は、いつのまにかリニューアル開館（２０１７年）されていて、浦島太郎気分を味わう。 写真の集まり（ＪＲＰ荒川流域支部・２０２１年解散）の例会に、西新井大師の駅前にあった区民事務所へ行く途中に立ち寄っていたころ以来だから、２０年ぶりぐらいか。時が経（た）つのは早い（笑）。 むかし、ここらへんを自転車でブラブラしていたころの記憶がよみがえり、帰り道、団地のある方へ入っていくと、小さなビルの上に掲（かか）げられた『本』という字の塔屋看板（とうやかんばん）が目に入る。 むかしながらの本屋さんが残っているのはうれしい。２階への階段は衝立（ついたて）でふさがれている。２０年前の小泉書店は、まだ２階にも本がならんでいたような、いなかったような、記憶があいまいだ。 （トシは取りたくないですね（笑）） おばあさんが、レジ前でえんえんとおしゃべりしている。おくの児童書コーナーで、小さい子が食い入るように本を読んでいるのを見かねたお母さんが、「はやく選びなさい！」とせっつく。 外の看板とかは錆（さ）びてしまっているけれど、店内はとてもきれいで、本はきちんと選書されている。 棚に、パリッコさんと飲酒ユニット『酒の穴』を組んでいるスズキナオさんの本を見つける。平積（ひらづ）みでない棚差（たなざ）しの本は、通常（つうじょう）１冊のみ置かれているのに、同じ本が２冊ならんでいたので目に留（と）まったのだ。 店の人がこっそり、「ちょっとおすすめ」の本を紹介（しょうかい）しているような気がして、この本を買うことに決めた。 |
眠る図書館TOPへ