図書館員、本を買う。図書館員、本を買う。
  『８０’ｓ エイティーズ ある８０年代の物語』 橘玲／著 太田出版 刊 出版年：2018.1 購入日：草加 高砂ブックス 2018年2月5日 ２月（２０１８年）の初めの休みの日、港区の赤坂図書館を見学しに地下鉄の半蔵門線に乗り、青山一丁目駅の改札を出ると、文教堂（青山一丁目駅店）があった。 帰りに立ち寄って、コレ（『図書館員、本を買う。』）のネタにしようかと思っていたのだが、気が変わった。 何日か前、Books and Modernという名の本屋が乃木坂にあるというのをネットで見かけていたのだ。調べてみると、赤坂図書館からもじゅうぶんに歩いて行ける距離である。 私は、散歩がてら青山公園から青山霊園を抜け、乃木坂へ向かうことにした。タブレットを引っ張り出してＧｏｏｇｌｅマップを頼りに、ちょっと道に迷いつつ、ようやく店の看板の前にたどり着いた。 中に入って、しBooks and Modernの情報を、もう少しくわしく調べてから来ればよかったと私は後悔した。 ここは、ギャラリーを併設しているほんとうに小ぢんまりとした本屋で、店番をしていたお姉さんがギャラリーの展示は準備中で、次回の展示用に本の平台（机）にはラトビア関係の本を並べている状態だと、説明してくれた。 海外にまるで興味のない（というか、そもそも海外に行くカネなどない（笑））私は、平台の本と棚の本をチラチラと眺めて、スゴスゴと退散した。 つぎの休みの日は、同じ港区の白金高輪図書館図書館を見学しに都営三田線に乗ってやってきた。 前日、高輪近辺に小川書店という本屋があることを調べてやってきたのだが、この日、引っ張り出したタブレットがＧｏｏｇｌｅマップで私を連れて行った場所は、新刊書店ではなく古本屋（小川書店には古書部もあるらしい）の方だった（トホホ（泣））。 目的はあくまで図書館を見ることであるからまあいいのだけれど、素直に青山一丁目の文教堂に入っていればよかったかなぁ、と思いながら帰りの電車にウトウトと揺られていると、いつのまにか最寄り駅を通過して１駅先の草加駅だった。 草加には、駅ビル（草加VARIE）の中にあるくまざわ書店と、駅を出てすぐの高砂ブックスがある。 くまざわ書店が入っている側のVARIEは現在改装中で閉まっているので、高砂ブックスで本を探してみようかと思い、駅を降りた。 売れ筋の文芸関係の棚で、茶色のオシャレな装丁の本が目に留まった。 著者の橘 玲（たちばな あきら）という人の名は、新書の『言ってはいけない 残酷すぎる真実』（新潮社・2016年）あたりから俄然（がぜん）目にするようになり、出す本、出す本、ヒットしている印象がある。 ふだん、売れ筋の人の本は手に取らないのだが、この人が宝島社で編集者をしていた経歴があること、パラパラと見てみると８０年代の出版にたずさわった人たちが書かれていそうなことから、読んでみようかなと思い立ち、レジに並んだ。 |
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