荒川流域支部の面々荒川流域支部の面々
好きなイラストレーター（童画家）は？、と聞かれると、いわさきちひろ、ペーター佐藤、福井真一、茂田井武、蓬田やすひろ、そして「トミタ・イチロー」と、スラスラと出てくるのだが、好きな写真家は？、と尋ねられると急に考え込んでしまう。 かように、本当ところ、私は写真にとても疎い（うとい）。絵が描けないコンプレックスから写真を撮っているのかもしれない。 一見、絵の趣味に一貫性がなさそうに見えるかもしれない。しかし、みな、人物中心の絵を描く（故人もいるので描いた）イラストレーターたちである。 人物の絵ばかり興味を持つようになったきっかけは何だったんだろうと考えてみると、小学生の頃に見た、幼なじみの絵を見てからかなぁ、という結論に至った。 たしか、赤白帽をかぶった体操着すがたの男の子が、お尻を目いっぱい高く上げて、思いきりとび箱を飛んでいるという絵だった。 彼の父親は、小学校で図工を教え、自宅で絵画教室などを開くかたわら、油絵を描いていた画家なので、絵が上手なのは当然なのだが、なんとも、のびのびとしたタッチの絵を描くのだ。表情も生き生きとしていて、見ていて元気が出てくるような彼の絵を見て、小学生の私は、子どもごころにも強烈なインパクトを受けてしまったようなのである。 たまに、思い出したようにスケッチブックを買ってはみるものの、何も描かずにほったらかしにしてしまう。やはり、私には絵の才能がなさそうだ。 冨田一郎さんの職業はイラストレーターである。「トミタ・イチロー」名義で、主に自然関係の本や雑誌にイラストを描いて活躍している。 つい最近結婚した、冨田さんの娘さんのダンナさんが、私と同じ「ショウジ」という苗字なのだそうだ（字は違うみたいです）。ダンナさんは、きっと男前で、私とは似ても似つかないのだろうけれど、おなじ苗字のよしみで、なにかと冨田さんには良くしてもらっている。 私の方も、冨田さんには妙に親近感を持っているところがある。先程の私の幼なじみの名前が「ミト・イチロ」というのだ。名前も苗字も合っていないが、読みはなんとなく似通っている。 （この美登一路君、その昔、漫画雑誌『ガロ』の「４コマガロ」（４コマ漫画の投稿コーナー）で活躍した人物である。今は、絵を描く仕事はしていないようですが、どこかのサーチエンジンで「４コマガロ」で検索すれば、彼の作品がホームページ上で見られるかもしれません（かなりシュールな４コマ漫画です）。妹の美登暁子さんはタイルクラフト作家として活躍中です） 冨田一郎さんと幼なじみは、容姿も性格も似ていないが、共通点が２つある。大酒飲みであるということと、実にのびのびとした絵を描くということだ。 冨田さんの描く人物も、表情豊かで、とても大好きな絵だ。幼なじみもそうなのだが、線やタッチに迷いがないのだ。下絵とかなくてもスイスイ描いていきそうな感じで、描いている本人も楽しんでいる雰囲気がこちらに伝わってくる。私も、あんなふうに絵が描けたらなぁ、と軽い嫉妬心を覚えたりもする。とても、うらやましい。 ＪＲＰ荒川流域支部では、冨田さんがレクリエーション（合宿や移動写真展などの準備）担当、私がホームページや支部のニュース担当という肩書きとなっている。とはいえ、冨田さんと私は、支部の写真活動（ＪＲＰ本来の？）には、そんなに積極的ではない。どちらかというと不良（？）会員である。 ＪＲＰ荒川流域支部の例会は月１回、土曜日か日曜日の午後に行われている。皆がまじめに写真を持ち寄って、ああだ、こうだと合評しているのだが、ろくに写真を持ってこないで、二人してスキあらば、どこかの飲み屋に突入し、集まりの人たちと酒を組み交わすことばかり考えているのだ。 ちなみに、冨田さんは大酒飲みだが、私は小酒飲みくらいだ（誰からも信じてもらえそうにないが）。 今年、冨田さんは個展を開く予定なので、仕事と作品作りで多忙な日々を過ごしている。前回見たときも、とても楽しく見させていただいたので、今回も素敵な絵をたくさん展示してくれることとなるでしょう。 冨田一郎さんのホームページ トミタ・イチロー漫画工房へ(休止中です） 美登暁子さんのホームページ ●Ｔｉｌｅ Ｔｉｌｅ●へ （祝・リニューアル） |
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